先輩エンジニアから就活生のみなさんへ
新卒リクルーターのみなさんへ、シリコンデザインテクノロジーで働く若手社員6名からメッセージを受け取ってきました。
インタビュー形式で、学生時代のことや入社前から入社後のこと、他では聞けない様なことも沢山話してくれましたので、みなさんのちょっとした道しるべになればと思います。
| 面接は? |
一対多の面接ではなく、「グループの中でどう行動するか」というものを見られる機会が多い
就職活動とは、就職したい会社にコンタクトして一対多で面接を何度かして終了、という漠然とした考えでしたが、実際は多人数グループで面接やディスカッションがあり、その中でどう行動するか、というものを見られる機会が多いと感じました。
見られる内容は、論理性、積極性、協議性、リーダーシップなど、どれも就職してから必然的に必要になってくるものばかりです。
ただ、その時だけよく見せようとすると何も話せなくなったり、ふとした時に綻びが出たりします。無理に取り繕った自分で面接を受けるのでは無く、自分の良い所と未熟な所を知った上で、ある程度ありのままの自分を出していった方がうまくいった気がします。
|企業選び|
自分が興味のある分野に関係した企業に絞り込んで就職活動するのが良い
就職活動において、はっきりとした目的があって会社説明会に来ている人と、目的も無く来ている人とでは雲泥の差があります。
自身のモチベーション的にも興味のある・ないの違いは大きく、興味がないとやる気も起きません。
それが分かってからは、私は自分の好きな事や専攻している分野に関係する企業を探し、説明会に参加しました。そうすると、モチベーションも全然違いましたし、自然と「頑張ってみよう!」という気持ちになりました。
少人数での説明会は、より深い質問がしやすいので企業のことを良く知ることができる
社員数の多い企業も興味がありましたが、そういうところは説明会も大人数で、質問もありきたりな質問ばかりだなと感じていました。弊社のように少人数での説明会は、ほぼ一対一で話せる雰囲気があり、より深い質問がしやすかったです。
|職場の雰囲気 |
フレンドリーな職場であればストレスが溜まらなさそうだと思っていた
フレンドリーな職場であればストレスが溜まらなさそうで良いなと思っていました。実際、現在の職場もフレンドリーで楽しく仕事をしています。
|入社前と入社後|
良い意味でイメージと違っていた。学生時代にもっとやっておけばよかったと後悔することも
入社前は、PCと一日中向かい合って仕事をしている、というようなイメージでしたが、実際は基板に向かい手を動かす業務が多いです。
そのため、学生時代の「目標テーマに沿って設計・評価する実践講義」は、経験として役に立ったと感じています。やっている事の大小あれど、流れに違いは無く、理解を深めて進むことができました。もっと積極的に実践講義を取れば良かったなと今では後悔しています。
|なぜSDTに入社したのか|
車が好きだったことから、大学で専攻しているプログラム関係+自動車関係の仕事をしてみたいと思った。
私は車が好きで、整備士やレーサーに憧れがありました。ですが、整備の分野の勉強などを受けてきたわけではありませんでした。
しかし、そこで諦めず、ならば大学の専攻を活かして、また違う角度から車に携わる業種に就いてみようと思ったのです。
私としては、まだ満足していませんが、やってみたかったことができているのでとても良い選択だったと思っています。
大学の専攻内容とまったく別のことをやってみようと思った。
小学生のころから食品サンプルを作る仕事に就きたいと思っていました。でも実際は、食品サンプル関係の会社が少ないことに加え、営業の仕事はあっても作る人は募集していなく、仕方なくあきらめることにしたのです。
他にやりたいこともなく、大学で専攻していた内容も就職活動に直結するような内容ではなかったため、まったく別のことをやってみようと思いました。
大学の就職活動セミナー等では、志望する業界や職種を絞った方が良いというようなことを言われていましたが、特に業種を絞ることはせず、これはどういう仕事なんだろうと興味を持ったところは積極的に説明会に参加しました。今まで知らなかった職種を知る事ができますし、大学の専攻とは別の道でも採用してくれるところはあるので、無理に範囲を狭めた就職活動をしなくてよかったなと思います。
将来的に伸び代のある職種を選んだ。
学生の頃に釣りが趣味だったので、釣り具メーカーにエントリーしたこともあります。当時はそれ以外には特にこれだ!というやりたいことがなかったので漠然とルアーメーカーに挑戦したのですが、そもそも自分が情報学部の出身で、学業がその業種にマッチしていませんでした。それが影響したのか、はたまた漠然とした動機でエントリーしていたことを見抜かれたのかは定かではありませんが、、最終選考で残念ながら不採用になりました。
その後、冷静に考えて、自分の好きな事で、尚且つ今まで自分がやってきたことが少しでも生かせそうな職種で、業界の伸び代がある現職のほうが今後のためになると思い今の会社に就職しました。その選択は、結果論ですが間違ってなかったと思っています。
学生時代の経験で活かせていること、または、それほど役立たなかったことはありますか?
計算能力と理解力、レポートなどの書き方、人と協力して何かができるということが役に立っています
エンジニアの仕事上、何をするにも計算が付いて回るので数学が出来ているとスタートが楽になる可能性が高いです。
また、複雑な回路を扱うこともあるので、回路の動作を把握する能力も重要になります。
それと、レポートを書くことが多くあり、その度に学生時代の実験レポートや発表資料を書く経験が仕事に活かされています。
普段の業務は一人で行うことが多いですが、弊社では、小学生に電子回路を教える講座を月に1回開いており、その内容について、一人で考えていると行き詰ることも、意見を出し合える仲間がいることで新しい発見があり、前に進む事ができます。
特にこの講座の準備はお互いの協力なしでは成り立たないため、その点については積極的に動けているかなと思っています。
学生時代にやってきたことで、現職に必要な技術に活かせていることはほとんどありません
しかし大学の専攻とは違う分野でも、自分のポテンシャル次第で何とかなる!
情報学部生だったのでプログラミングは多少はやっていましたが、しょせんは学生の授業レベルで実践レベルではほとんど通用しませんでした。入社してからほとんど1からの勉強といっても過言ではありません。余り真面目に講義を受けていなかったからだけかもしれませんが、あまりの使えなさにちょっとショックでした。
強いて言うならばエクセルやパワーポイントなどは学生時代によく使っていたので、基本的な操作が仕事で応用できたことくらいです。
しかし、仮に学生時代にやってきたことと、自分が応募した職種にかかわりが全くなくとも、それは自分のポテンシャル次第で何とかなると考えています。
ですので、みなさんそれぞれいろいろな学部の方がいると思いますが、出身学部はあまり大きな選考要素にならないと考えて、たとえ異業種だとしても行きたいと思う会社があるならば臆せず挑戦することをお勧めします。入社してから学ぶ意欲があれば、どんなことにもチャレンジしていけます。
今の自分を客観的に見て、入社して良かったと思うことは何ですか?
少人数でプロジェクトを進行するので、重要な仕事を任される機会が多いこと
弊社では、少人数でプロジェクトを進行するので、大企業ではやらせてもらえない重要な仕事を任される機会が多く、それらを達成することにより自分の自信に繋がります。もちろん苦労もありますが、同時にやりがいも感じ、どんどんスキルアップできる点で良かったと思います。
複数の分野の技術が学べる
現在、私はソフトとハード両面の業務を適度に行っています。エンジニアが何かを作るときには、ソフトとハードの両分野の人間が力を合わせて一つの成果物ができます。そしてその両面の技術を学べるということはエンジニアとしてはとても将来性のある有意義なことなので、それが可能な会社であるという点において入社してよかったと思っています。
何事にも寛容になり、イライラして時間を浪費することを辞め、その時間を問題の解決に充てることが出来るようになった。
物事に対する姿勢が、受け身から能動的に変化した事かと思います。学生の時と違って、常に限られた時間の間で業務をこなす必要がありますから、足を止めてはいられません。主体性を持って物事に取り組むことがとても重要です。
これからの自分に課せたいこと
コミュニケーション能力
入社後の研修で学ぶことのひとつです。主体的に動くことは出来る様になりましたが、もともと物事を深く考えてしまうタイプで、質問を受けてから答えを出すまでの時間が長くなりがちです。相手を待たせてしまうことが多いので、今後は思考のスピードを鍛えて行きたいと思っています。
キミたちへどうしてもこれは伝えたい
1人で抱え込まない
何でも1人で抱え込むと大抵良くない結果が待っているので、就活中も、入社後も、誰かに相談するのを躊躇しないで欲しいです。
就職するにあたって不安なこと、疑問に思っていることは、全て聞いてみるべきだと思います。
自分が楽しいと思える仕事を選んでください。楽しければ、上手くいかないことなどが有っても乗り越えて、気持ちの切り替えもできると思います。楽しくないと続きません。
面接の心得、これは面接で緊張しやすい方へ向けてですが、面接だ!と意気込まずに、お話をしに行こうという気持ちで家を出ると気分が少し楽になります。また、面接で実践していた事として、目力があって瞬きをあまりしない面接官に会った時や、威圧感があるなと感じる面接官だった時は、瞬きのタイミングを相手と同じにしたり、表情を合わせる事で、嫌な力が抜けて話せるようになりました。
緊張しやすい方に是非試していただきたいです。
常に真剣な顔をしているのではなく、和かな場面では笑顔で居ても良いのかなと思います。
就職はゴールではなくスタートです。
良い会社安定した会社に入るために努力することは決して悪いことではありませんが、
それだけを目標にして入社をしてしまうと、入った後にうまくいかないこともあります。
後悔せずに長く会社に勤めたいと考えているならば、自分にとって向いていると思う業種、職種をみつけ、インターンや面接のときに実際の会社の雰囲気や従業員の人柄など、主観的に評価できる部分をよく観察すると、自分にとっての「良い会社」を見つけることができると思います。
以上がインタビューの記録です。
卒業してすぐ、また数年経ってから、と先輩たちの気持ちも変化します。
みなさんが入社される頃にはまた違った視点で話をしてくれることでしょう。
事業のひとつで子供たちに電子回路の楽しさを伝える「ひらぼ」や「アフタースクール」では教えることによって自分の復習、客先への説明の練習など苦手を克服したり、それぞれのエンジニア自身のモチベーションにも繋がっています。
就活生のみなさんへ改めてエールを送ります。
百聞は一見に如かず。様々な会社に足を運んでたくさんの材料を得てください。
そして、我が社へもぜひ「来て」「見て」くださいね。